花粉症が3か月で改善?

日本気象協会は、2009年のスギ花粉の飛散量は2008年と比較して、「2倍以上になる地域もある」と予想しています。

そんな中、スイスのチューリヒ大学病院などの研究チームが、花粉症治療法である「減感作療法」を、3か月で済ませることに成功しました。

減感作療法はもともと原因物質のエキスを少しずつ約3年ほどかけて注射して、花粉症の症状を緩和させる方法ですが、研究チームが開発した方法ですと約3ヶ月(3回の注射)で済むそうです。

これは、従来の過敏性を治す予防注射は皮膚に施していますが、これを免疫機能の中心にあるリンパ腺に注射します。このため、抗体が早く形成されるので3ヶ月ほどの短期間で花粉症予防が完了するということです。

さらに、予防注射で気になる副作用も今までの方法よりも少ないそうです。

新・減感作療法の開発過程

この新しい花粉症予防では、実際に100人以上の花粉症患者を2つのグループに分けて、その経過を観察しています。

Aグループには、8週間にわたって3本の注射をリンパ腺に施しました。Bグループには、従来どおりの方法で3年間にわたり54回の予防薬を注射しました。

Aグループの花粉症患者はなんと1回目の注射ですぐに効果が現れて、花粉に対する敏感さが10倍も低くなったそうです。また、その効果も開始から3年後も持続していたことが発表されています。

一方のBグループは効果そのものの測定に1年もかかっています。ただし、3年後の効果はAグループと同等だったそうです。

この開発過程でわかったことは、いち早く効果が出て、その度合いは通常の10倍となっています。また、その効果も3年ほど持続されろことがわかり、副作用も現行のものよりも格段に改善されているようです。

現行の方法でも3年と言う長期間ですが、最終的には効果があると言うものの、途中で治療をやめる患者が多く、結局は効果も得られないと言う弊害が起きています。このことからも、今回の新しい予防・治療法は世界的に注目されています。

新・減感作療法の今後

花粉症に苦しむ方にとっては、この新しい予防・治療法は今すぐにでも試したいところだと思いますが、開発に成功したと言うことで現状ではまだ医療の現場での採用には至っていません。ただ、「リンパ腺への直接注射による副作用」といったところがクリアになれば、遅かれ早かれ治療法として導入されると思います。

まずは、こういった花粉症対策に関連するニュースに関心を持ちながら、かかりつけの医師などに相談してみてください。